1つの原料から生まれる可能性

タロイモについて

ABOUT
TAROIMO.

タロイモと
ハワイの神話。

1500年も前からハワイで主食として食べられていたタロイモは、ハワイの歴史と文化を語る上で欠かせない存在。世界に類を見ない何百という品種が、この島々で誕生した。食すことにより「マナ(霊的な力)」に満たされると語り継がれてきたタロイモは、ハワイ神話の王家の血を引く人間の”兄弟”。古代よりハワイアンの主食として、生命力の象徴として人々の命を繋いできた。カウアイ島・ハナレイは最高品質のタロイモが育つ自然保護区。焼酎KALOの原料はその地で生まれ、やがて太平洋を渡り、鹿児島で焼酎となる。神話息づく唯一無二のその素材は、物語のように深く、その味わいを語る。

現代ハワイにおけるタロイモと料理。②伝統的タロイモ料理の今。

 タロイモの葉は食用としても使われる。日本では、大根や蕪。鍋料理で有名な「アンコウ」は「捨てるところがない」と言われるが、ハワイではこのタロイモも、全ての部分が食用として利用されてきたそうだ。 ちなみに、タロイモの葉の最も一般的な用途の一つは「ラウラウ」(写真左下)。ラウラウとは、魚や豚肉をタロイモの葉で包んだ蒸し焼きのこと。ハワイでは、土を掘り、ティの葉、バナナの葉などで覆って石で組んだ巨大なオーブンを「イム」と呼び(英語ではEARTH OVENとも呼ばれる)、現代でもローカルな行事や風土体験などでこの「イム」を組んで作られた本格「ラウラウ」がしばしば食されている。 「ルアウ」というのはタロ...

 タロイモの葉は食用としても使われる。日本では、大根や蕪。鍋料理で有名な「アンコウ」は「捨てるところがない」と言われるが、ハワイではこのタロイモも、全ての部分が食用として利用されてきたそうだ。 ちなみ...

もっと見る

現代ハワイにおけるタロイモと料理。①オアフ島東のローカル・レストラン。

 オアフ島の東岸。ノースショアからはぐるっと島を時計回りに。ワイキキからは逆回りでカイルアを過ぎ、しばらく北上するとのどかな海沿いの道に、時の流れを感じさせる褪せたグリーンの看板が見えてくる。タロイモ専門の料理店”WAIAHOLE POI FACTORY”だ。 店の外には、いつも長い行列が。ハワイの人々にとっては「郷土料理店」という言葉がふさわしいだろうか。無論観光客の姿も見かけるが、いかにもローカル・ハワイアンという人々の姿が多い。ここではタロイモを使ったクラシックなハワイ料理を食べられるのだ。以前は外にテーブル席もあったが、現在はテイクアウトが中心の模様。やはりローカルフードは青空の下、自...

 オアフ島の東岸。ノースショアからはぐるっと島を時計回りに。ワイキキからは逆回りでカイルアを過ぎ、しばらく北上するとのどかな海沿いの道に、時の流れを感じさせる褪せたグリーンの看板が見えてくる。タロイモ...

もっと見る

ラベルに込めた想い③葉から根まで”タロイモ”という存在。

 日本では、タロイモを食べる機会は滅多にあるものではなく、「どんな味がするのか?」「どんな植物なのか?」という時点でピンと来ない方も多いのではないかと思う。しかし、タロイモ畑の様子を見ていただければ、なんとなくその葉の形にはに見覚えがあるという方もいるかもしれない。そんなタロイモは、ある意味「里芋の親戚」と言える。ちなみにアニメ「隣のトトロ」の雨のシーンでトトロが頭に乗せている大きな葉っぱは、里芋の葉だそうだ。 今日のハワイでは、時々マーケットでタロイモのスイーツが売られ、タロイモで人気のローカル・レストランが街の外れにあったりも一応するのだが、やはりかつての「主食」といった面影はないのが現状...

 日本では、タロイモを食べる機会は滅多にあるものではなく、「どんな味がするのか?」「どんな植物なのか?」という時点でピンと来ない方も多いのではないかと思う。しかし、タロイモ畑の様子を見ていただければ、...

もっと見る

ラベルに込めた想い①MAKAHIKIハナレイ渓谷の風景。

焼酎のアイデンティティを持ちながら、焼酎という概念を超えて・・・KALOは、「焼酎」であり「スピリッツ」としての新たな境地を目指し、2025年に7年にわたる準備期間をもって産声を上げました。神酒造シリーズのラベルには3タイプのスケッチが描かれています。今回はそのラベルのご紹介です。 まずは、MAKAHIKIのラベルに描かれた自然の風景。これは、ハワイ最大のタロイモ畑が広がるカウアイ島・ハナレイ渓谷の景色。遠い青空に聳える山の稜線も、手前広がるタロイモ畑も、それぞれ今のリアルな景色です。 ハナレイは、自然の動物たちにとってはきっと居心地の良い場所でしょう。しかし、私たち人間はふらっと、観光気分で...

焼酎のアイデンティティを持ちながら、焼酎という概念を超えて・・・KALOは、「焼酎」であり「スピリッツ」としての新たな境地を目指し、2025年に7年にわたる準備期間をもって産声を上げました。神酒造シリ...

もっと見る

ラベルに描かれた、ハワイ州鳥「ネネ」。

Kaloのラベルには、❶タロイモの葉と根。❷ハナレイ渓谷に望むタロイモ水田と山々。そして、❸ハワイの州鳥「ネネ」が描かれている。 かつて乱獲と自然環境の変化により絶滅の危機を迎えたこの水鳥は、この渓谷がアメリカの自然保護区に指定され、昔ながらのタロイモの栽培が定着して以降、この場所に戻ってきた。まさに彼らはカウアイの自然の象徴であり、畑の「守り神」と言えるのかもしれない。農作業の合間。上空に弧を描き、タロイモの水田に降り立つ姿は日常の風景。のんびりとしたその挙動は大らかな自然に調和し、悠然と流れ続けるカウアイの「島時間」を象徴するようだ。

Kaloのラベルには、❶タロイモの葉と根。❷ハナレイ渓谷に望むタロイモ水田と山々。そして、❸ハワイの州鳥「ネネ」が描かれている。 かつて乱獲と自然環境の変化により絶滅の危機を迎えたこの水鳥は、この渓谷...

もっと見る

原酒にライム。カウアイ・アイランド・スピリッツ。

KALOの故郷カウアイ島。ハワイ有数の人気ビーチリゾートが存在し、ハワイ諸島内外から、毎日多くのビジターが訪れる。ハワイ最大のタロイモ畑のある「ハナレイ」は、この島の北部に位置する。南部にある空港からの長い道のりは、美しい海に表情豊かな山々、牛たちが牧草を食む農場など、カウアイ・ローカルを存分に楽しめる車窓だ。ちょうど中間地点に東部「ケアリア・ビーチ」がある。黄金色の砂が煌めく美しい砂浜は、SUV車を寄せられるまさに穴場。ハンドルキーパーには少し休憩してもらって、遥か外洋から吹き寄せる潮風を浴び、ライムを絞って味わう焼酎KALOの原酒は、なぜかホワイトラムやテキーラを味わっているような感覚に陥...

KALOの故郷カウアイ島。ハワイ有数の人気ビーチリゾートが存在し、ハワイ諸島内外から、毎日多くのビジターが訪れる。ハワイ最大のタロイモ畑のある「ハナレイ」は、この島の北部に位置する。南部にある空港から...

もっと見る

カウアイ島・タロイモ畑の歴史。

 近年の研究によれば7世紀。このカウアイ島北部・ハナレイの地に水田が存在していたという。実に古代ハワイから1400年に渡り、脈々とこの地でタロイモ栽培の歴史が紡がれて来たということになる。12世紀頃からは、灌漑耕作が飛躍的に発展。おそらく現在のこの景観は、900年前と大きく変わらないはずである。悠久のフィールドを今日も水鳥が遊ぶ。水田は空を映し、かつての貿易風は今日も東に流れる。雨後の虹は明日も突然現れ、畑に大きな橋を架けるだろう。

 近年の研究によれば7世紀。このカウアイ島北部・ハナレイの地に水田が存在していたという。実に古代ハワイから1400年に渡り、脈々とこの地でタロイモ栽培の歴史が紡がれて来たということになる。12世紀頃か...

もっと見る

「植えてから収穫まで、13ヶ月。」

 広いタロイモ畑を眺める。そこは、遥か原始を思わせるネイチャーアイランドの風情がある。同時に、どこか、緑深い日本の集落のようにも見えるのは、広大な水田の風景が稲作のそれを彷彿させるからだろう。タロイモの収穫には、実に1年以上の月日がかかる。米が、田植えから収穫までをおおよそ5ヶ月とすると、その倍以上。ゆっくりとした時の中で育まれる、南の島の、農業の景色。ハワイの懐かしさは、なんだか日本人にも懐かしい。

 広いタロイモ畑を眺める。そこは、遥か原始を思わせるネイチャーアイランドの風情がある。同時に、どこか、緑深い日本の集落のようにも見えるのは、広大な水田の風景が稲作のそれを彷彿させるからだろう。タロイモ...

もっと見る

庭園の島。原風景。

ホノルルのあるオアフ島の北西に浮かぶ島・カウアイ。「ガーデンアイランド」と呼ばれる島は、その名の通り全体がまるで美しい庭園のように美しい自然美溢れる場所。 全米指定自然保護区「ハナレイ」が、この島の北部にある。展望台から見下ろす広大なビューの壮観さに、誰もため息をつく。そこは野生生物たちの楽園。遠い山に挟まれた広大なタロイモの水田は、誰もがノスタルジーを感じるような古里の原風景。この大自然の中で、ハワイの伝統的なタロイモ=KALOは、その命を育む。

ホノルルのあるオアフ島の北西に浮かぶ島・カウアイ。「ガーデンアイランド」と呼ばれる島は、その名の通り全体がまるで美しい庭園のように美しい自然美溢れる場所。 全米指定自然保護区「ハナレイ」が、この島の北...

もっと見る

「カヌープランツ」遥か洋上を渡りしもの。

 遥か遠い海を越え、小舟でハワイの島々にもたらされた植物たちを「カヌー・プランツ」と呼ぶ。サトウキビ、さつまいも、バナナにココヤシ・・・。タロイモはそれらより更に昔、古代ポリネシアからもたらされた。そしてこの島々でさまざまな固有品種を生み、いつしか神格化される存在となる。太平洋上に孤立して浮かぶハワイ諸島の天気は荒れやすい。しかし、タロイモは嵐や洪水に強く生き延びる。「ポイ」は、時間をかけてタロイモをペースト状にした伝統食。栄養価も高く保存が効く。いつの時代も、ハワイの人々の栄養を満たした主食は、日本で例えるなら弥生時代に伝来した「米」と同様。ハワイ人々の「命」を象徴する、唯一無二の天の恵み。...

 遥か遠い海を越え、小舟でハワイの島々にもたらされた植物たちを「カヌー・プランツ」と呼ぶ。サトウキビ、さつまいも、バナナにココヤシ・・・。タロイモはそれらより更に昔、古代ポリネシアからもたらされた。そ...

もっと見る
SHUZO MAKER
NEWS
麹(こうじ)が奏でる味わいの礎。③香りの”黄麹”魅力と特徴。
麹(こうじ)が奏でる味わいの礎。②柔らかさの”白麹”その魅力と特徴。
麹(こうじ)が奏でる味わいの礎。①コクの”黒麹”魅力と特徴。
”PURE”でスッキリ食中酒。”ひと捻り”のソーダ割。
鶴の町”出水”の1年。甕熟成はその越冬を数える。
現代ハワイにおけるタロイモと料理。②伝統的タロイモ料理の今。
現代ハワイにおけるタロイモと料理。①オアフ島東のローカル・レストラン。
「減圧蒸留」が生む香気と、雑味の少ない洗練の酒質。
酒米のこだわり。長野県産・美山錦を贅沢に用いて醸す。
米とタロイモが交わり始まる発酵の醍醐味。儚き微生物のありがたみ。
ジャスミンライスと日本のジャポニカ米。焼酎造りにおけるそれぞれの長所と未来。
”米”と”芋”で造られる、焼酎の伝統。手づくり。そして秒単位の勝負。
ハナレイ渓谷。山肌に現れる幻の滝。
ラベルに込めた想い③葉から根まで”タロイモ”という存在。
ラベルに込めた想い②MOANI ハワイの州鳥・ネネ。 
甕(かめ)の番号で分かる熟成の所在と”天使の分け前”。
ラベルに込めた想い①MAKAHIKIハナレイ渓谷の風景。
麹蓋(こうじぶた)。大吟醸を造るように。手づくりの現場。
穏やかな日々に寄り添える白麹。
ハナタレ(初垂れ)は氷冷パーシャル・ショットで決まり!
”スピリッツ”と”和酒”の垣根を超えて。BARでも味わえるSHOCHU
”黄麹”。焼酎ではなかなかレア。主に日本酒に使われる麹の魅力。
浅間山の伏流水が、酒の味わいの原点。
長野の地で、華やかな香りが知らせる新たなる酒の誕生。