現代ハワイにおけるタロイモと料理。②伝統的タロイモ料理の今。
タロイモの葉は食用としても使われる。
日本では、大根や蕪。鍋料理で有名な「アンコウ」は「捨てるところがない」と言われるが、ハワイではこのタロイモも、全ての部分が食用として利用されてきたそうだ。
ちなみに、タロイモの葉の最も一般的な用途の一つは「ラウラウ」(写真左下)。ラウラウとは、魚や豚肉をタロイモの葉で包んだ蒸し焼きのこと。ハワイでは、土を掘り、ティの葉、バナナの葉などで覆って石で組んだ巨大なオーブンを「イム」と呼び(英語ではEARTH OVENとも呼ばれる)、現代でもローカルな行事や風土体験などでこの「イム」を組んで作られた本格「ラウラウ」がしばしば食されている。
「ルアウ」というのはタロイモの葉を指す言葉。「ラウラウ」の場合、タロイモの葉は料理にその味わいを添えつつも「包み」としての機能も持たせたもので基本食べることはないのだが、「◯◯ルアウ」と名のつく料理はこのタロイモの葉とココナッツミルク、イカや鶏肉などの具を加えて作る煮込み料理だ(写真左上)。ぱっと見、なんとなくインド料理の「ほうれん草カレー」にも似ているが、一切の辛味は無く、素朴で優しい味わいである。
そして、右上カップに入った薄いグレーのペースト状のものが「ポイ」。石の臼で長時間すりつぶし練り続けて作られる、古来よりハワイに伝わる主食。発酵するため、遠い漁や狩に出向いても日持ちすることが、主食としての地位を培ってきた大きな要因と推測される。こちらも味わいは素朴で、発酵が進むにつれ酸味が立つのだが、この店のフレッシュなポイは、穏やかな味わいで食べやすい。
ちなみに、ハワイではタロイモから「酒」を作るという文化はかつて存在しない。
ハワイの伝統的ソウルフードと同じ原料が用いられ、日本の酒蔵で醸されるKALOのオリジナリティと希少性は、数ある焼酎、スピリッツにおいても非常にスペシャルなものと言って良いだろう。