甕(かめ)の番号で分かる熟成の所在と”天使の分け前”。
2025.08.15
番号が振られた甕が整然と並ぶ神酒造の貯蔵蔵。KALOはいつ、どの甕で熟成されたかがわかるようになっている。先日、とある木桶造りの日本酒蔵にお邪魔した際、「どの木桶で造るかで味が変わるんですよね。」という言葉が印象深い。醸造のひとときだけでなく、長い年月をかけて熟成する甕であればそこに味の個性が出てきても不思議ではない。
写真の甕は356番。
2023年蒸留のMAUPOPO黄麹タイプ・初回ロットが眠っていた甕だ。
蒸留酒の熟成には「天使の分け前」=「揮発して分量が減りアルコール度数が若干落ちる」という現象がつきものだ。その中でこの356番甕は、蒸留から2年を経てもアルコール度数が40度と殆ど落ちることなく、作り手にとっては優秀な甕だと言えるだろう。
果たして来年、さらに味に円熟味を増しながら、度数・分量はどうなっているのだろう?
気分屋の天使の動向が楽しみなところでもある。