甕熟成「MAKAHIKI」KALOが眠る県道沿いの石蔵。
2024.11.15
車の往来の多い県道に、黒く長い独特な石造りの壁が続く。
台風の多い鹿児島で、泰然とその場所に佇んできた重厚な佇まいが印象的だ。
熟成酒”MAKAHIKI”は、その石壁を一枚挟んだ蔵で眠っている。焼酎は、熟成によってその味わいに深みを増し、カドが取れた円熟味のある口当たりとなる。瓶による貯蔵とも、木の香りが乗ってしまう樽熟成とも違った、言わば純粋な「深み」と洗練を、時の流れに極めると言っても良い。
明治の創業期から大切に使われてきた茶褐色の甕が、そこに列を成している。
ガラス瓶やステンレスタンクには存在しない、甕ならではの表層の極小さな気孔が、味の熟成に影響を及ぼしている。ウイスキーやワインのように樽熟成でしっかりした木の香りをフレーバーに乗せる方法とも違う。
MAKAHIKI=ハワイ語で「時」「時代」。甕熟成の真骨頂はこの場所で静かに時の円熟を纏う。